パリより、遊絲舎です。
3日間に渡って開催されたプルミエール・ヴィジョンが終了しました。
前日準備から駆け抜けた4日間。無事終えることができ、ひとまず安堵しています。
今後につながる可能性を感じた新しいバイヤーさんとの出会いはもちろん、
アパレルだけではない、新たな分野への可能性を感じたり、
実現が難しく課題にしていた、ある新商品開発の構想の実現に手応えを感じる業者さんとの出会いがあったりと、
いろいろな面で実り多き展示会となりました。
お越しになるゲストは、ハイブランドのバイヤーやオートクチュールのデザイナー、テキスタイルの大学の先生、業界紙の関係者など、テキスタイルに精通された方々。
そんなゲストの皆さんから、「アメイジング!!」という言葉を数え切れないほど聞きました。
皆さんが藤布に感動されている様子に私も感動し、藤布に携わっていることを改めて誇りに思いました。
昨年に続きお世話になった通訳さんは、この業界でバリバリ活躍されているパリ在住の日本人女性。
アドバイザーとしてお世話になっている方のご紹介で知り合い、藤布に感銘を受けてくださって通訳をお引き受けいただきました。
単に通訳ではなく、藤布のことを深く理解して、ご自身の言葉でゲストの皆さんと話したりもしてくださいました。
よくおっしゃっていたのが、藤糸は見た目は素朴だけど、24金の糸と同等のすごい価値ある糸だということ。
木からこんなふうに糸を作るなんてことが現代に継承されているなんて、すごいですよね!
この素晴らしい藤布を絶やさないためにも、いろいろな可能性を探っています。
…と。
私自身も、ほとんどの方が藤布というものを初めて知るという現実を目の当たりにして、もっともっと広めていかねばと感じました。
遊絲舎に入って2年目の私は、今回が初めての参加。
プルミエール・ヴィジョンのスケールの大きさと、その中で一線を画するメゾン・デクセプションの特別な空間は、本当に刺激的で素晴らしいものでした。
「ここはどのブースも素晴らしいね!」「当然でしょ、ここはメゾン・デクセプションだもの!」という、ゲストの方と通訳さんの会話がとても印象に残っています。
そんなメゾン・デクセプションですが、年々規模が大きくなっているそうで、5回目の今回は出展者数27。
そしてなんと!そのうち10社が日本からの出展です。
京都からは、同じ丹後で一緒に頑張っている民谷螺鈿さんをはじめ、4社が出展。
希少価値や技術の高い匠を集めた結果、1/3以上が日本から選出されるなんて、同じ日本人として心から嬉しく、誇りに思いました。
今回も、藤布に共感してくださる多くの方に、多大なるご支援・ご協力いただきました。
どの場面においても、遊絲舎の力だけでは無事に展示会をやり遂げることはできませんでした。
この場を借りて、ご支援、ご協力くださった皆さまに心より御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
読み返すと長い上に話バラバラで恐縮ですが、プルミエール・ヴィジョンのご報告・総括バージョンでした。
次回は、時間がなく会期中にあげられなかった会場の様子などを、画像とともにアップしたいと思います。